家事代行は高齢者にぴったりの副業
現代社会における高齢者の生活状況
医療技術の進歩により、高齢者でも元気に生活している方が増えて来ています。
日本は、世界各国の中でも平均寿命1,2位を争う長寿国です。そして、少子高齢化が進み、働く世代(18~65歳)の人口が減少し、高齢者の割合が増えています。会社員を定年退職した後も、元気で働ける高齢者の方は多くいます。65歳を過ぎたら、老人、という時代は終わりました。
これからは、年齢性別に関わらず、働きたい意欲のある人は仕事ができる社会になっていくでしょう。
高齢者の収入と生活費
高齢者の方は、元気で生活しているのはとても良い事です。また、以前のように、「長男が嫁をもらって両親と一緒に住む」という生活様式は減少しています。つまり、核家族化が進んでおり、高齢者のみの世帯が増えています。嫁姑の関係などは気にしなくて良くなった一方、高齢者のみの世帯は不安もあります。
例えば、「老々介護」と呼ばれる、高齢の夫が、高齢の妻の介護をするという状況などです。また、若い世代のいない家庭は、高齢者が受給する年金のみで生活を賄わなければなりません。年金受給額は、年金加入期間によって様々ですが、大抵の方は、生活費としてはかなり節約して生活が成り立つ程度の金額が受給できるのみだと思います。
元気な高齢者は、生活費だけでなく、さらに趣味や外出、交際費などを稼いで、充実した生活を送りたいものです。その為に、退職後に、新たな副業を始める人もいます。
家事代行のお仕事とは
高齢者向けの副業として、「家事代行」という物があります。地域のシルバーセンターなどでも求人が出ていると思います。
高齢者は、パソコン操作や、細かい文字を見たりする作業は苦手な事が多いです。ですので、高齢者でも可能な仕事として、家事一般を代行して行う仕事があるのです。
特に、高齢者の方は、家庭生活を維持してきた家事全般のプロフェッショナルです。例えば女性の高齢者でしたら、家の掃除や洗濯、食事の用意などの代行のお仕事があります。さらに、共働き夫婦の家庭では、小さい子供の面倒を見てあげる仕事などもあります。
また、男性の高齢者の方向けには、依頼者の住宅の簡単な壁紙張替、障子張替、庭の手入れなどの仕事があります。昔のように、三世代同居の世帯でしたら、家庭内でお爺さんおばあさんにお願いできるところですが、今はそれができません。ですので、若い世代の夫婦は、忙しくて家事ができない時は、他の人に仕事として家事代行を依頼するのです。お手伝いさんのような仕事ですので、高齢者も体力はさほど使いません。また、子供のケアなども慣れていますので、安心して家の中の事をお任せできます。
以上の理由から、高齢者に家事代行の副業というのはぴったりなのです。
家事代行の副業のメリット
家事代行って、いわゆる家政婦の様なもので、あまり稼ぎが良くないのではと思われる方も多いかもしれません。しかし、意外にも、時給換算すると割高なのです。
例えば、2LDKのマンション1室の「掃除代行」の場合、1回約5000円程度の稼ぎになります。忙しくて掃除の代行を頼むのですから、部屋は汚れている事も多いですが、それでも1時間もあればキレイに片付きます。
このような家事代行で、5000円稼げれば、かなり割の良い副業と考えられます。
また、家事代行のお仕事は、「家政婦紹介センター」のような所に登録するタイプの物が多いです。その為、仕事をしたい曜日や、時間帯を指定しておけば、「紹介センター」が自動的にお仕事をあっせんしてくれるので、希望の日時に働く事が可能です。
高齢なので、毎日、朝から夕方までのバイトやパートは無理という方でも、この家事代行のお仕事でしたら、単発でもできます。退職後の収入源には、向いている副業だと思います。特に、家事代行は慣れてしまうと、色々な家に行ってもてきぱきと仕事を終わらせる事ができますので、大変良い条件の仕事といえます。
暇を持て余してしまう高齢者には副業がおすすめ
最近多いのは、高齢者のみの世帯で、近所づきあいも疎遠になり、寂しい老人になってしまう人がいる事です。人生80年の時代になりましたから、退職してからも、楽しく生活したいものです。子供も独立すると、なかなか親の顔を見に帰省してくることも少なくなります。
高齢者の方が生き生きと生活するには、自分が楽しく活躍できる方法を見つけるのが一番です。その意味でも、高齢者になってからも仕事をして、他人とのふれあいを欠かさない事が重要です。他人との会話は、脳の老化の防止に役立ちます。また、仕事をして手足を動かす事は、体の衰えの防止につながります。
家事代行の仕事は、今まで人生でやって来た家事を他人の代わりにしてあげるだけの簡単な仕事です。そして、他の人に感謝されるという事で、充実感も得られます。この家事代行の副業で稼いだお金で、余裕のある老後生活を送る事をお勧めします。せっかく、自分の子供から手が離れ、会社にも縛られなくなって時間的余裕ができたのですから、自分の為に、自分の稼いだお金を使って旅行などに行ってみてはいかがでしょうか。