高齢者だからこそできるAirbnbに注目

高齢でも頑張れること

長年、勤めてきた会社を退職してのんびりとしようと考えていたけれど、やはり何か仕事をしていないと落ち着かない人は少なくありません。「余生を好きなことで過ごす。」ということを現役の人は羨むのかもしれませんが、サラリーマン現役を退職して、離れる寂しさは引退した人しか分からないことなのかもしれないのです。

シルバー産業が注目されている中、社会では高齢者の経験やノウハウをももう一度、見直してみようという動きがあります。また、高齢者の方々ももう一度、働いて社会に恩返しをしたいという気持ちで新たな仕事に就こうとされています。

副業として仕事を考える

高齢者の方々が元気で働くことは、大変、嬉しいことなのですが、現実には働いていないと生活ができないという苦しい事情も現実的に残っているのです。それは年金だけでは生活が苦しいという背景があるためです。特に最近の高齢の方々は、企業に勤め直すというより、副業的な感覚で仕事をされる人々が増えてきています。自分の経験やノウハウを違った形で活かすことができるのであれば、年金に少しの収入を足せるだけで良いという人も少なくありません。

その中でも、最近は民宿経営という一風、違った趣きのする仕事を副業として取り組み始める高齢の方々が出てきているのです。

民宿経営の1つAirbnbとは

Airbnbとは、格安ツアーの宿泊情報を満載したインターネットの専門サイトです。ここにはありとあらゆる格安で、長期的宿泊できる施設の情報が掲載、案内されています。しかも、これらの情報は日本国内だけでなく、全世界の情報が載っており190ヶ国以上の国々から寄せられる施設情報でいっぱいです。ホテルやペンション、民宿など様々な施設です。

ここで調べて泊まる人々も、色々な人種で色々な言葉で語りかけてくることでしょう。彼らの泊る目的も様々です。旅行で世界中を巡っている人から長期で1つの国に滞在する人も少なくありません。そのためにAirbnb で知った宿泊施設には、なるべく安い費用で長く泊まる人も多いのです。単なるペンションとしての施設もありますし、シェアハウスとして利用されている旅行者もいるようです。

民宿としての副業

高齢者の方々が、副業でAirbnbのサイトに民宿として、自宅を開放・提供してみようという動きが少しずつではありますが、出てきているのです。高齢者ともなると、自分の子供達が独立して実家から巣立っていきます。そうなると賑やかだった家も静かになってきます。明るく少しうるさいくらいの活気があった、あの頃のような元気な家に戻れないだろうかという思いや願いも込められて、民宿として「我が家」を「民宿」として開放するのです。

高齢者の人が民宿をできる理由

ペンションや民宿を経営するということは、精神的にも体力的にも大変な仕事だと思います。朝食からの準備、部屋の掃除、施設の整備、色々と、やらなければならないことが、目まぐるしく動いていくことでしょう。しかも、単なる人が集まるだけの場所ではないので、常に泊まる人々が喜び良い想い出を作れるような雰囲気も創りだしていかねばなりません。

そのようなことを副業としてできるのかと、ふと首をかしげそうになるのですが、高齢者の方々だからこそできるのです。日本だけでなく他の国からも多くの人々が集まってくるのですが、彼ら宿泊者を優しく迎えて、励まして見送っていく。

そのような優しく広い心で迎えると事ができるのが、高齢者の方々の強みのかもしれません。

長い月日の中で、培われてきた社会生活からの人生経験やノウハウが、海外から訪れてくる旅行者の疲れた心と身体を癒やしてくれるのかもしれないのです。高齢者の方々が民宿を経営することは、仕事ではあるものの、もはや副業という域を越えているような気もします。

まさにボランティアに近い気持ちで、やっておられるかもしれないからです。

Airbnbは新たなビジネスチャンスとして、観光業界やホテル業界も注目していると言われています。それは単なるビジネスライク的な考え方であって、旅行者が訪れて心と身体を癒やすための本当の泊まれる場所は、人の優しさが残っている高齢者の民宿かもしれません。

よく地方のひなびた民宿が全国で人気を呼び、予約できるのが、来年と言う話も珍しくありません。人気の理由は、温泉がいいとか料理が美味しいなどということもありますが、女将さんの「おもてなし」の心が、また、リピーターを呼び戻しているということがあります。そこにも長年の人生経験から来る老齢の人ならではの優しさがリピーターの心をつなぎ留めているとしか思えないのです。

だからこそ、副業とはいえ、高齢者の方々だからこそ人気があり、できるのだと思うのです。おそらく初めて泊まる方も、まるで昔育っだ我が家に戻っできた感覚になるのかもしれません。

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